⊿記号の取り扱い

物理現象は数式を用いて表現されるので,いろいろな関数や記号が登場します。
そのほとんどは数学で習うことになるので問題ありませんが,その例外に,

・数学では習わない
・物理ではよく出てくる
・学校の授業ではサラッと流しがち

という3拍子が揃った “(デルタ)” という問題児がいます。
今回はこの記号について理解を深めましょう。

目次

記号に関する基礎知識

さっそくですが, 記号が何を表しているかを紹介します!

物体の運動をはじめとして,物理では「変化」に注目することが多々あるので,必然的に⊿ 記号の出番も多くなるというわけ。

ただし扱う上での注意点もあります。

基本的な意味がわかったら,あとはひたすら慣れるだけ!

記号の計算

では例題を解いてみましょう。

解答の前に考え方。 「◯◯の変化」は簡単な引き算で求められます。

◯◯の変化=変化後の◯◯ ー 変化前の◯◯

ただこれだけ。

そんなの初めて聞いたぞ!という人もいるかもしれませんが,聞いたことはなかったとしても常識として知っていたはず。

だって,「財布の中身が500円から1500円になりました。増えたのは何円ですか?」と聞かれたら「1000円!」って即答するでしょ?

これ,どうやって求めたか答えられますか?
たぶん無意識に計算してると思いますが,これは頭の中で「1500ー500=1000」と計算しているのです。

ほら!「金額の変化=増えた後のお金ー増える前のお金」で計算してるじゃん!

そう考えると「◯◯の変化=変化後の◯◯ ー 変化前の◯◯」という式は,我々が無意識に使っちゃうほど当たり前の式。
物理でも当たり前に使えるようになってください。

ちなみにこの式の便利なポイントは,
・負の数が入っていてもそのまま使える
・物理量が文字で与えられていても使える
ことです。

これらを踏まえた上で,例題の解答を見てみましょう。

今回はここまで。 最後に演習問題で理解度を確かめましょう!

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